2011/09/21

オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎のデビュー作で、第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した話題作。(らしい…)

「オーデュボンの祈り」のあらすじは以下の通り (「BOOK」データベースより)
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。ある日、そのカカシが殺される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?


以前から気になっていたのだが、特に縁もなく、ようやく、伊坂幸太郎デビュー。あるラジオ番組で、この小説が舞台化されるというニュースと舞台化に伴う役者の苦労話が紹介されていた。それがキッカケではあるのだが、キッカケとは、意外なことから始まって、一度気になると興味は加速するもんですな…。

本屋での第一印象は、「うっ、4〜500頁はあるな… 厚いな…」。しかし実際に読み出すと、あっという間に読了。なぜか、昔に読んだ「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」(村上春樹)を思い出した。超現実の世界に紛れ込んだ主人公が、問題解決に向かって疾走するあたりが似ていたのかもしれない。
映画なら、ヴェム・ヴァンダースのような、枯れた感じと人間味がまじりあった奇妙な雰囲気とどこか通じる物があるかもしれない。ビジュアルだけではなくて、ちょっとした効果音も聞こえてきそうな、そんな文章だったな…。

登場人物の数も多く、それぞれ個性豊かな人物ばかり。それだけに、読者それぞれに思うこともあるとは思うが、個人的には、その先が知りたい人物が何人かいたな…

2011/09/20

続・フレデリック バック

今日の夕刊に掲載されていたが、
フレデリック・バックがアニメ―ションの仕事を始めたのが40代半ば。

人間その気になれば、何歳からでも挑戦ができる!
しかし、それは、若かりし頃からの絵画に対するたゆまない努力が役に立っている…。
最終的にどの世界で勝負するかは別として、日々の努力なくして成果はない。

それを地でいく作家だと思う。


追伸:まろさん!是非あの膨大な量のスケッチを、その目で確かめてください。

2011/09/19

フレデリック・バック展(東京都現代美術館)

「あ〜、久しぶりに、完全なオフだった。」
と言ったら、ぶん殴られるかもしれないな…
つまり、ほったらかしにしている案件もチラホラあるので…

しかし、そんな事をいっていたらキリがないので、
休日ということにしたのだが、
特に目的もなかったので、美術館にでもいく事に…

向かったのは、東京都現代美術館。
フレデリック・バックという作家の企画展を覗いてみることに!

覗いてみる程度の気持ちでいったのだが、
かなり堪能してしまった!!


フレデリック・バックの最も華やかな経歴は、
短編アニメーション部門での2度のアカデミー賞。
中でも「木を植えた男。」は、あの宮崎駿氏も大きく影響を受けたそうだ。


※「木を植えた男」を題材にしたPVを発見!

しかし、元々は、アニメーション作家を志していた訳ではなく、
絵画、イラストレーションの世界で非凡な才能を発揮していたようだ。
会場を埋め尽くす1000を超える展示は、
アニメーションのセル画に加え、絵画・イラストに及ぶ。
むしろ、展示作品の半数以上が、絵画やイラストだったか…。

個人的には、絵画やイラストといった作品群の方に魅せられた。

展覧会のチラシやポスターだけを見ていると、
アニメーション関連の展示だけかと勘違いしてしまう…。
あれは、なんとか改善して欲しいものだ。

アニメーション作品では、やさしいタッチの画風が印象的だったが、
若かりし頃の絵画・イラストは、写実的な作品ばかり。
高いデッサン力と色彩センスは圧巻だった。
また、制作年を見ていると、1年間にかなりの数を制作していたことがわかる。
書いて書いて、書きまくっていたようだ。

もちろん会場では、「木を植えた男。」の上映も行っていた。
フレームという制約を超えるカメラワーク、
躍動感あふれる人物や背景の動き。
きっとルーツは、若い頃に描いた膨大なスケッチにあったんだろうな…。


あの膨大なスケッチを観ながら、
やはり、どんな職業または趣味においても、中途半端はいかんな…
そんな、「反省猿」的な感情に浸ってしまった。


ちなみに、フレデリック・バックのアニメーション集は、
スタジオ・ジブリから発売されているようだ。
日本の多くのアニメーション作家にも影響を与えていることが縁で、
セールスに至っているのか…
会場の出口では、「コクリコ坂」の色紙を無料で配布していた。



とりあえず、コクリコ坂の色紙を手にしながら、
「ちょっと違うかな…」と思いながら、帰宅の途に着いた。

2011/09/15

掘り出し物

昨日、昼間に空き時間ができたので、
新宿1丁目辺りのブックオフで時間つぶし。


100円セールのコーナーで前から欲しかった本なんかを見っけたので、
ついつい、購入。
思わぬ所で、掘り出し物を見つけれたぞ。

だけど読む時間がないんだよな・・・最近。

銭湯でサウナ。

約3キロほどランニングして、
近所の銭湯に!

rinshi

入浴料だけで、
サウナに入れるという噂を聞いていたので行ってみた。

ちょっと殺風景で、見慣れないタイプのサウナではあったが、
まぁ、満足か…

gekkosen

こうなると、ビールでも飲みたくなるのだが、
今日は我慢するとしよう。

2011/09/08

チェンジリング

期限切れのTSUTAYAの会員カードを半年間放置。
放置プレーもほどほどに…
と思いつつ、久々にTSUTAYAにゴー!

しかし、いつも思うんだけど、
TSUTAYAの店員って、質が悪いよな…



なんで、会員カードを更新するのに300円も取るんだよ!
と思いつつ、前から気になっていた「チェンジリング」をゲット!

そやけど、アンジー! いいね…
ええ女やね。
特に今回は、心身共に追い詰められる役所。
お世辞抜きにオスカーものの熱演だったぞ!

だけど、あのド派手なタトゥーは、
どうやって消しているんだろうか…?

changeling

監督は、MA-1好きにイーストウッド 也。

ライフ ―いのちをつなぐ物語―

先日、ライフ ―いのちをつなぐ物語― という映画を観た。

life
もの凄く簡単に言うと、
最新の撮影技術を使って動物の生体を記録した話題のドキュメント映画。

チラシには、「動物と同じ目線で描いた…」というコピーがあったが、
本当でした!

一体、どうやって撮影してんだ!
っていうような迫力のある映像は圧巻!

それから、もう一つ。
編集が、めっさ上手い

特別な編集テクニックを使っている訳ではないのだが。
これから観る人は、是非、そんなことにも注目して欲しいぞ。

映像素材は殆どFIXか被写体のフォローのみ。
ズームすら殆どない。
極上の食材には、味付け、調理なんていらないぞ!
そんな感じの編集だった。


残念だったのは、女性ナレーションだな…
男性と女性の掛け合い形式の展開なのだが、
あのナレーションなら、無くてもいいかな…

映像と音楽だけでも充分楽しめるし。

前情報なしに衝動的に観たので、
誰がナレーションをやっているのか知らなかったのだが、
チラシを見たら、かなりの大物俳優だったので、
この話題は、ここまで!

ナレーションの言葉つかい(文章)も軽くて、
装飾が多く、いまいちだったな…

それから、エンディングには、あの大物日本人バンドの楽曲が流れるのだが、
それもかなり萎えたな…

楽曲うんぬんという訳ではなく、
映画自体が持つ、壮大で奥深い世界とマッチしていないんだな…(多分)
映画を見終わって、あの生命のパワーに圧倒されている時に、
いきなり、J-POPが流れ始めるとは…

まぁ、ナレーションもBGMも、日本の劇場公開のみの演出だと思われるのだが、
悲しいもんがあるな。
公式サイト情報では、英国版のナレーションは007でお馴染みの
ダニエル・クレイグだとか。
きっとエンディングも、
ピータ・ガブリエル的な世界感の楽曲が用意されているのではないか…(と憶測)

愚痴が多くなってしまったが、
この映画は、お薦め!!

老若男女、特に子供とか、すれた感じのおっさんには、
打ってつけの映画だ。

18年のお付き合い

この折り畳み傘。
大学生の頃から使っているから、
早18年間も愛用している事になる…

umbrella

実は、去年、
骨が折れてしまったので、仕事場で捨ててしまった。
(正確には捨てたつもりだった…)

そして1年後、同じ仕事場でゲリラ豪雨に遭遇。
傘もなく、どうしようかと考えながら、ふと天井を見上げた。
すると、空調ダクトの隙間にこの傘が挟まっていた!
のである。

1年振りに再会!

そういえば、去年、ゴミ箱に捨てた訳ではなく、
正確には、ゴミ箱の横に置きっぱなしにして立ち去ったのであった。
その後、誰かが、いたずら(?)でもしたのか。
とにかく空調ダクトの隙間に、この傘が突き刺さっていたのだ…

まさに奇遇というか、よっぽど縁があるようだ。
1年間、薄暗いダクトの隙間に挟まったままの傘。
彼のことを思うと、
子供の頃に観た「ふたりのイーダ」という映画を思い出してしまった。
「ふたりのイーダ」って、みんな覚えているかな?
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